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熱くなっては勝てない、競馬も人生も |
歯に衣着せぬ物言いで知られる硬派な作家・エッセイスト、そして写真家でもある里中氏の本領発揮の競馬本である。 ○○指数とか○○の法則のような安易なマニュアルを期待している方には薦められない。すぐに結果を求めたがる万馬券狙いの貴方が読むべきものでもない。 競馬の基本である単勝・複勝で地道だが確実に勝っていく、その心得が記されている。「単複馬券は投資である」。週末毎に挫けていた私にはこの里中氏の言葉はかなりのショックを与えた。そして氏が一貫して唱えているのは「感情的になるな。熱くなるな。冷静でいろ」ということだ。これは競馬以外にも当てはまる。ビジネスにおいてはもちろん、男として生きていくために必要なことだ。 そうなのだ。氏は競馬について語っているようでいて実は男の生き方を語っているのである。クールで恰好いい生き方をしていれば競馬にも強くなる。そんな自信と勇気が湧いてくる。 過去のGTでの勝負を描いた最終章もおもしろい。クールな里中氏にしてはやや感傷的なところがあるのだが、そのギャップがまた魅力的でもある。他人と同じでは嫌だ、競馬に真剣に取り組みたい、競馬に勝ちたい、人生にも勝ちたい。そういう貴方には強い味方になってくれる本である。
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